romanohu

Logo

View My GitHub Profile

EmCom 論文

論文メモ

2021

Emergent Communication of Generalizations

従来のLewis形式の参照ゲームは、それから発生するコミュニケーションは対象となる単一のオブジェクトに特化した一意なメッセージの出現しか促さず、人間的な抽象概念を持つ言語の出現が促されることはなかった.それは、例えば対象オブジェクトがとある画像であったとすると、それに含まれる微細なノイズや擬似的なパターンにまでも適応(過学習)してしまうことや、複数の物体に跨って初めて意味を持つ概念(xorなど)を理解できないことが原因だとしている.そこで、setrefゲームとconceptゲームを提案する.
setrefゲームは教師が(単一の物体ではなく)とある概念に属する物体のグループを見て、それを生徒に伝達するタスク.ただし、教師と生徒は同じ入力を見る.
conceptゲームは、それに加えて教師と生徒が異なる入力を見る.
これらはLewis型のシグナルゲームを集合へと拡張したものと捉えることができる.
後半の評価指標や数式への理解が足りないので、また読む

2024

One-to-Many Communication and Compositionality in Emergent Communication

多対一コミュニケーション環境における構成性の出現に着眼した論文.主張としては、リスナが「多」であることにより発生する環境的な圧力が、スピーカのメッセージの構成性を促進する.
環境的圧力1:リスナがそれぞれ異なるメッセージの特定の部分(特定の要素)にのみ関心を持つことで、スピーカに「メッセージの一部にしか関心が無いリスナに対してもより理解しやすい」ようにメッセージを構成するような圧力が働く
環境的圧力2:メッセージが複数のリスナに同時に処理されるという協調圧力によって、スピーカは「メッセージを誰が受け取っても分かるような形に」構成する?